ゴム・スポンジ加工

モールド（金型）成形加工

モールド（金型）成形加工には、コンプレッション・インジェクション・ゴム焼付加工等があります。

コンプレッション
加熱した金型に原料ゴムを仕込み、金型を閉じて数分間加圧し加硫させます。加硫後に製品を金型から 取り出すといった一般的な成形方法となります。

インジェクション
シリンダー内で原料を加熱し流動状態にして、金型キャビティ内に射出注入し加硫させる成形方法です。
原料をシリンダー内で予熱でき、大量生産のものに向いており、コストダウンが見込めます。

ゴム焼付加工
予め前処理したインサート金具または樹脂を金型へセットしてゴムと一体成形します。
ゴム成形時の熱により、前処理した接着剤が反応し、金具や樹脂とゴムを強固に接着させます。
薬品タンク内部のゴムライニングやOA機器の搬送ロールなども製作可能です。
金具やゴム材質により選定する接着剤が異なります。

押出成形加工

押出し成形とはスクリューの回転により高い圧力を加えた原料が口金（金型）を通って連続的に一定の
断面形状の成形品を押し出す成形方法となります。
形状、数量に応じて連続押出成形、加硫缶成形にて対応致します。
ヒモ状で使用する製品や、同じ断面形状で長さを変えて使用する製品におすすめです。
また、通常のソリッドゴム押出しの他、発泡ゴム（ゴムスポンジ）押出し、2色押出し（ソリッドゴムとゴムスポンジの同時成形）の成形も行っておりそれらを繋ぎ合わせて一体化させる大型なガスケット製作も可能です。

その他加工

抜き加工

抜き型を使用してゴム板をプレスで打ち抜く加工方法。

切削加工

ゴム素材を刃物等で削っていく加工方法。金型が不要で、小ロットや試作品製作に向いています。

接着加工

ゴム材質に合わせた接着剤を使用し接着する加工方法。

フッ素樹脂コーティング加工

ゴムの表面にフッ素樹脂を塗布し、保護膜を形成するコーティング加工方法。
酸・アルカリに対する耐薬品性の向上や金属イオンの溶出防止、滑り性、耐摩耗性などを、付加する場合に向いています。

ライニング加工

金具類に耐蝕・耐摩耗性等に優れたゴムを強力に接着させ保護する加工方法。

巻き蒸し加工

金属製の芯金に生ゴムを巻き、外側に布を巻き付けて加硫する加工方法。
ゴムの厚みなど幅広く対応出来ます。